バンザイ 〜出来ない人間で良かった〜
世の中には二通りの人間が居る。
持てる人と持たざる人。
何だってそうだ。
勉強が出来る、出来ない。
スポーツが得意、不得意。
異性にモテる、モテない。
お酒が飲める、飲めない。
カラオケが上手、下手。
まぁ題材はなんだって良い。
私は残念ながら基本的に持たざる側に属していることのほうが多い。というか、上に挙げた例は全部出来ない側だ(苦笑)
でもそれで良かったのだと思う。
ほら、有名な歌があったではないか。
人は悲しみが多いほど人には優しく出来るのだから
って。
出来る人の最大の欠点は、出来ない人の気持ちが理解出来ないことだと思う。
平気で「なんでこんな簡単なことが出来ないの?」って言ってしまう。しかも困ったことに彼らは全く悪気がなく心の底からそう思っているのだ。
お酒についてもそういう人がよく居る。たくさん飲んだ奴がエライ、場を盛り上げた奴が勝ち、的な発想。
お酒は飲めないし、学校のクラスで言えば目立たない裏路地をひたひたと進んできた自分としては盛り上げることも出来ないんでひっそりと隅っこのほうでウーロン茶でもすすらせて欲しいものであります。
でも、もしも...。もしも自分が飲める側だったら飲めない人に「オラ飲めやぁ」と無茶な絡み方をしてしまっていたかもしれない、とも思えてしまう。危ない危ない。
なので最近は、この世のどこかに神様がいて、私には特殊な才能を与えず基本的に弱者側に属するように作りたもうたのだ、と思うことにしている。
お前は平凡な人間の気持ちが分かるように平凡な人間として生きてゆけ、と。
平々凡々。
そんな生き方も良いんじゃないか。むしろ素敵なんじゃないか。
最近ではそう思っている。