私のちオレときどき僕

年収400万の家づくりノート、子育て、想うことなど。日々を綴ります。

彼女のことが本当に好きならば…身を引くべき?

こんばんは、はるです。
なんだか小町か知恵袋に出てきそうなタイトルですけれども。変えずにこのままいきます。

私の友人にヒロポンという男がいます。職業は私と同じソフトウェアエンジニア。
ある日、ヒロポンの上司が開発用Webサイトのログイン画面を見ながら
「うーん。IDとパスワードが分からないなぁ」
と唸っていたらwiresharkでパケットキャプチャして
「ふむふむ。このタイミングでリクエストを飛ばしてるからこれかな?」
なんつってバイナリエディタでゴリゴリ解析し始めてログイン通しちゃうようなリアルスーパーハカーです。ハカーというと近寄りがたいイメージをもたれるかもしれませんが、ヒロポンはいつもニコニコしていて人当たりも良く、皆から頼りにされています。

そんなヒロポンには最近悩みごとがあります。
曰く、
「好きだった元カノのことが忘れられない」。

男なんてぇのは本当に情けない生き物でして、いつまでも過去をうじうじうじうじ引きずるんですよね。そのあたりは女性のほうが比較的サッパリしている気がします。
で、別れて忘れられないだけならまだ良かったんですけれども、いよいよ元カノに新しい彼氏が出来たらしいと。これはもうあかんやつやと。ゲームセットですよと。でも諦めきれない…そんな葛藤の中、ヒロポンは日に日にやつれて弱っていきました。
こう描写するとただの情けない男にみえますが、私からすると元カノにも問題があると思っています。新しい彼氏が居るにも関わらずヒロポンにちょくちょくメールや電話をしてくるんです。
「新しい彼氏にはまだ本当の自分…弱い部分を全てさらけだせないから…色々と話を聞いて欲しい」
という理由らしいんですけれども。

ハァ? ( ゚Д゚)
どの口がいうてんの?

フツー、そう思いますよね?
でもそこは心優しいヒロポン。嫌な顔ひとつ見せず親身になって話を聞いているらしいのです。

むくわれない!あまりにむごい!つД`)

ヒロポンより先に私の堪忍袋の緒がきれました。もし元カノが目の前に居たらぶん殴ってやるところです。

はる「良いか、ヒロポン
ヒロ「うん」
はる「お前は本当に元カノのことが好きか?」
ヒロ「もちろん」
はる「心の底から?」
ヒロ「うん」
はる「本当に彼女のことが好きなら、彼女の幸せを願って祝福してあげるべきなんじゃないか?」
ヒロ「…」
はる「お前が良かれと思ってしてあげてることを彼氏が知ったらどうなるだろうなぁ」
ヒロ「嫌だろうね…」
はる「ひょっとしたらそれが原因で破局するかもなぁ。あ?ひょっとしてそれが狙いか?」
ヒロ「違う!」
はる「なら、今はいさぎよく身を引くべき時なんじゃないか?本当に彼女のことが好きならな…」
ヒロ「そう…だな…」

今時昼ドラでも言わないようなクサイセリフを30過ぎたおっさんが言うことになろうとは思いませんでした。。。

ともあれ、こちらの熱意は伝わったらしくヒロポンの表情が少しだけ明るくなった気がしました。

しかし、ヒロポンと別れた後、思いました。果たして自分のアドバイスは正しかったのかなぁと。
本当に好きなら、かっこつけてないでボロッボロになるまでもがき苦しんで進む修羅の道もあったんじゃないかな、と。

でも、見てらんないんですよね。。。
これ以上ヒロポンが苦しむ姿は。


あー。
人生にはセーブポイントもリセットボタンもないからなぁー。ハードモード過ぎるだろ、これ!

そんなことを考えながら電車に揺られて帰るのでした。
おしまい。