おやすみなさい
高熱で寝込んだ、翌々日。
平熱に戻ってすっかり良くなっていたね。
夕方。
もう歯磨きをする時間だからダメだよ、って言ったら。
床にぺたんと座り込んで。
そんないじわるを言うなんて自分のことが嫌いなのかって。
ぽろぽろ涙をこぼして泣き出した。
僕は困った顔をしながらも。
あぁいつものちょっとワガママな君が戻ってきたなって。
安心したんだ。
だからね。
君も安心していいよ。
君のこと、嫌いになんてならないよ。
もしも。
世界中が君の敵になったとしても。
僕だけはずっと君の、君達の味方だからね。
嫌いになんて、なれないよ。
お願いされたって、なれるもんか。
だからね。
安心して。
明日になれば。
ご飯もおやつも、いっぱい食べられるよ。
だからね。
今日はゆっくり。
おやすみなさい。
……………
(あとがき)
本文の通り子供は平熱に戻り元気に過ごしています。昨日のエントリを見て暖かい言葉をかけてくれた皆様、見守ってくれていた皆様、本当にありがとうございます。
ブログであれ絵画であれ音楽であれ映像であれ…ありとあらゆる創作物は世の中に公開された瞬間から、作り手から離れて受け取り手のものになります。どう解釈して楽しもうと受け手の自由です。
しかし、昨日は私が何の前ぶれもなく散文的な内容を投稿したために必要以上にご心配をおかけしてしまいました。後日談とあとがきを綴ることで、皆様へのお礼とお詫びに変えさせて頂きます。
それでは今日はこのあたりで。
皆様もどうか良い夢を。