ひろぽんくえすと3 そして伝説へ 〜元カノとの思い出に別れを告げるべく熊本へ傷心旅行に行ってきた〜
もはや覚えている方はほとんど居ないかもしれないが、3ヶ月程前に私の友人のひろぽんの話を書いた。
彼女のことが本当に好きならば…身を引くべき? - 私のちオレときどき僕
元カノとの関係にケリをつけるためにお別れメールしたら斜め上からの返信が来たので夜の国道をぶっ飛ばして来た週末の25時 - 私のちオレときどき僕
当時は不安定だったひろぽんだが、この後しばらく時間をおいたことで心身ともにすっかり落ち着いた。そこで今回我々は元カノの幻影を綺麗さっぱり振り切るべく思い出の地・熊本へ向かうことにした。
で。要するにカッコ悪い振られ方をした30過ぎた野郎の傷心旅行なわけで、それをありのままに書いてもなんかアレだなってことで有名RPG風にしてお届けする。あ、推奨BGM貼っておきますね。
王様「おお、勇者ひろぽんよ。よくぞ戻った。世界はずいぶん平和になったとはいえ、まだまだ大魔王モトカーノの幻影は消えさっておらん。そなたの活躍に期待しておるぞ」
ひろぽん「御意」
*
ひろぽん「モトカーノの幻影を倒すには一人では心細いなぁ。とりあえずルイーダの酒場で仲間でも探すかぁ」
ひろぽん「ルイーダさーん、レベルMAXで、やりがいだけを糧に24時間笑顔で対応してくれるナイスガイ居ない?」
ルイーダ「うちはどこぞのブラック居酒屋チェーン店ちゃうわ言わすぞコラボケェ」
ひろぽん「チッ。じゃあ適当に頼んます」
〜5分後〜
はる「どもー。あそびにんのはるでぇーす。あ、経験値とか要らないんでゴールド下さい」
つよし「ちょりーっす。チャラ男のつよしでーす。らーめんつけめん僕…ふつうのラーメンが好きです。でもゾウさんがもぉーっと好きです」
ひろぽん「お前らかよっ!つかネタ古いよっ!最近の子には通じないよっ!!」
はる「お前のグダグダ傷心旅行…じゃなかった。お前の冒険に付き合えるのはオレらしか居らんだろうが」
つよし「せやで?てゆーか、冒険ってどこ行くの?」
ひろぽん「ベアブックシティ」
はる「えぇーベアブック!?なんでまた?」
ひろぽん「そこが大魔王モトカーノとの因縁の地なのだ…」
つよし「メッチャ遠いよ〜」
ひろぽん「案ずるな。我々にはラーミアがある!(ばん!」
はる「マジか!?いきなりラーミアとかチートっぽいけどすげェ!」
つよし「わーい。ラーミア乗りたーい」
(ラーミア内部)
はる「なんつーかアレだな」
ひろぽん「なんだよ」
つよし「狭いね」
ひろぽん「文句言うな。ジェットスターラーミアが一番安いんだ。片道たった8000ゴールドだぞ?」
はる「マジか?まぁでも狭くても移動時間50分なら許容範囲だわな」
つよし「ミニスカアテンダントさんは居ないのかなぁ」
ひろぽん「居らんわっ!チャキチャキ歩けっ!置いてくぞっ!」
(ジェットスターラーミア、飛ぶ)
〜50分後〜
ひろぽん「着いたー!」
はる「ホントにあっちゅーまだったな」
つよし「飛行機…じゃなかったラーミアって格好いいねぇ...ってうわぁっ!?」
くまモンが現れた!
くまモンは不気味にほほえんでいる!
くまモンは仲間を呼んだ!
くまモンBが現れた!
くまモンBは分裂した!
くまモンCが現れた!
くまモンDが現れた!
くまモンCは不思議な踊りを踊った!
(くまモンのゴリ押し)
はる「なんだぁ?ベアブックに着いた途端あっちもこっちも...くまモンだらけだ!うじゃうじゃ居るぞ!」
ひろぽん「大丈夫だ。でかくて腹黒い性格だが特に害はない」
つよし「ゆるキャラ商法のなれのはてだねぇ〜」
ひろぽん「ほっておけ。さて、早速だが」
はる「おう、オレらはどこへ行くんだ?」
ひろぽん「悪の大魔王と言えばででーんと城に構えているのが相場であろう」
つよし「竜王の城的なやつだね」
ひろぽん「というわけで、ベアブック城へ行く」
はる「な、なにー!?あ、あの、、、難攻不落と言われたベアブック城か」
つよし「知っているのか雷電、じゃなかった、はる」
はる「うむ。キヨマーサカトー公が1600年代初頭に建設して以来いくつもの死闘を潜り抜けてきた国内最強難攻不落とうたわれる伝説の城よ...一体どうやって攻略するんだ??」
(ベアブック城)
ひろぽん「はーい、どもでーす。あ、ひとり500ゴールドね」
つよし「なんこーふらくって結構簡単に入れるんだねぇ。あ、10000ゴールド払うと一口城主にもなれるって」
はる「伝説の城も今や国内屈指の観光地であったか...」
つよし「よーし、天守閣まで競争だぁ〜」
ひろぽん「こら、展示されている重要文化財もちゃんて観ていけ!」
(10分の1スケール ミニチュア)
はる「10分の1スケールの城ミニチュア...すげえ!」
つよし「フハハハハ!人がゴミのようだ!」
(天守閣から一望)
つよし「はぁ〜運動したらお腹が減ったねぇ」
はる「そうだな。ひろぽん、どっか良いとこ知らんのか?」
ひろぽん「ううむ。ここいらだと豚骨ラーメンが有名だな」
つよし「わ〜い。ラーメンだ〜」
はる「おぉー、マー油とニンニクでパンチが効いてるな」
つよし「博多ラーメンとはまた違った味わいだねぇ〜」
(熊本ラーメン)
はる「普通に観光を満喫してしまったが...せっかくだから何かこう、区切りが欲しいな」
ひろぽん「なんだよ。別に普通で良いだろ」
つよし「ダメだよ〜。男はケジメが肝心なんだよ」
ひろぽん「そう言われてもなぁ」
はる「思い出の品をタイムカプセルにして埋めるとか、海に投げ入れるとか」
ひろぽん「そんなもん、都合良く持って来てないわ!」
つよし「じゃあ夕日に向かってバカヤローって叫ぶとか?」
ひろぽん「昭和のドラマかよっ!」
はる「あー。でもベタで良いんじゃね?」
ひろぽん「賛成すなっ!」
(夕焼けの海岸にて)
ひろぽん「結局海岸まで来てしまった...しかもちょうど夕暮れ時だし...」
はる「絶好のロケーションだな。ここまで来たからにはやるしかあるまい」
つよし「男は度胸が肝心なんだよ〜」
はる「やらないならお前のスマホを海に投げ入れるからな」
ひろぽん「くそっ、ええい、ままよっ!」
「バカヤロー!!!」
ひろぽん「ハァハァ...どうだ?」
つよし「やったね〜」
はる「よくやった!」
ガシッと堅く抱き合う3人。
はる「(よし、これでホッテントリもらって...その次は書籍化でマネタイズだな!ぐへへ)」
ひろぽん「おい...人の事さんざんネタにしやがって...」
はる「あっ!ついつい思ったことが口に出ちゃった!てへっ」
ひろぽん「ブッコ■ス!」
はる「わ、やめっ暴力はんたーい!」
ひろぽん「テメェのほうがひどい言葉の暴力だろうがっ!今日という今日は許さねえゴルァ!」
つよし「わーい、もっとやれー」
(アマクサシロウ 教会)
その日の夜。
大魔王モトカーノの幻影を振り払うことに成功したひろぽんご一行は宿屋で飲めや歌えやの楽しい一夜を過ごし、翌日ミソミソシティへと帰っていったそうな。
めでたしめでたし。
ひろぽんくえすと3 〜そして伝説へ〜
(完)