2014-09-23 指先 子育て 散文 僕は一生忘れないだろう。君が39.9度の高熱に浮かされた時。いつもいたずらばかりしている、その手。震える指先で僕の手を弱々しく握ったことを。いつもワガママばかり言っている、その口。消えそうな声で「パパ」と一言だけつぶやいたことを。僕は日々にかまけて時々忘れてしまいそうになる。君が、君たちのことが大好きだってこと。だから忘れないように。こうやって書いておこうと思うんだ。いつか君たちが読むこともあるかもしれないね。その時は。なにバカなことを書いてるんだ、って。笑いながら読んで欲しいんだ。それじゃまた。いつかのその日まで。