私のちオレときどき僕

年収400万の家づくりノート、子育て、想うことなど。日々を綴ります。

「教員なんて子供相手に簡単な勉強教えてあげてるだけでしょ?」に思うこと

「教員なんて子供相手に簡単な勉強教えてあげてるだけでしょ?」

そんなコメントを見かけた。
さらに

「朝8時に登校して19時に下校。楽なもんでしょ。能力の無い人間が教員やってるなら苦労するのは当たり前」

と続く。


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なかなか手厳しいご意見である。指標が無いため「楽」という言葉がどの程度を示すものなのか不明だが、確かに基本的には事務作業なので警察官や消防士のように24時間体制で働いたり死と隣り合わせの仕事も多々あり…ということは無い。そういう観点で見れば楽という意見も当てはまる。
だが「能力の無い人間が教員をやるなら苦労するのは当たり前」というくだりはどうか?教員は組織に属しており、その中で成果をあげる。個人の能力で解決出来ること・出来ないこと、双方あるのではないだろうか。

私が感じたのは世の中の結構な数の人がこの方のように

「教員なんて楽な仕事でしょ」

と思っているのだろうな、ということ。私自身は教員ではないが、仕事で後輩の教育をすることがある。一口に教育と言っても人は十人十色でなかなか難しく、同じことを同じように教えても結果は異なってくる。大の大人ですらこうなのだから、心身共に発展途上の子供達が相手となれば…その苦労は推して知るべし。決して簡単なことでは無いと思う。また、先日のエントリーでも述べた通りプライベートな時間も削られていることがある。トータルで見て楽な仕事かというとそうでも無いと私は思う。

(先日のエントリー)

ただ、である。世の中、冒頭のような外野の客観的な意見がズバリ的を射ている場合も多々ある。本来はそこまでのレベルではないはずの仕事が何故慢性的に多くの残業を生み出す程大変になってしまうのか。現状に対する周囲の理解と共に、「何故?」「現状を変えるには?」という観点での議論とアクションが必要だ。

私の意見を述べさせて頂くと 

  • マネジメントによるリソース管理
  • ITによる業務効率化
  • 父兄とのコミュニケーション
慢性的な残業体質には教員個人個人のレベルではなく、マネジメントによる適切なリソース管理が必須と考える。
また、ITによる業務の効率化が他の業種と比較すると後手に回っている感が否めないため推進して欲しいところだ。各学校によって導入状況にバラつきがあるという話も聞くのでガイドラインも必要と思う。
最後に…これはちょっと迷ったのだが、教員と父兄のコミュニケーションを増やせないだろうか。文中で紹介した記事でも自己評価が低いのが日本の教員の特徴だ。親御さん達から直接声を聞ける機会が増えることはプラスにはならないだろうか?モンスターペアレントがはびこる世の中ではマイナス要素のほうが多いだろうか…。

拙い意見で申し訳ないが、こういった議論が活発になされ、教育現場が改善されていくことを、一人の親として願うばかりである。