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私のちオレときどき僕

年収400万の家づくりノート、子育て、想うことなど。日々を綴ります。

友人が30代で脱サラしてリアルおおかみこどもの雨と雪ライフを目指すって話

先日のこと。
その日は祝日で仕事も休みだったのだが、特別な用事もなく家でのんびりしていた。
お昼前の11時頃、ビィィっとスマホのバイブが鳴ってメールの着信を知らせる。
学生時代からの友人、モッさんからだった。
 
「今日仕事?暇なら飲みにいかない?」
 
モッさんからのお誘いとは珍しいこともあるものだ。 学生時代の友人で集まる時もモッさん発信よりも他の人間が中心になって集まることのほうが多い。思えばこのメールを受け取った時からなんとなく第六感的なものが働いていたのかもしれない。
休みの日は自分が家事(といっても風呂掃除、子供を風呂に入れる、食事の後片付け、等簡単なやつばかりだが)をする役割なので、念のため嫁さんに夜外出する旨の了承をとってから
 
「おっけー」
 
と返信した。
 
モッさんは私と同じく音楽ファンで一緒にバンドを組んだりしていた。友人のバンド活動を手伝うために東京へ遠征してクラブASIAというバンドマンには有名なハコでライブをしたこともある。モッさんはドラマーなのだが、ギターやベースを弾かせたりしてもかなり巧いというオールマイティな人だ。そちらの領域では勝てる気がしない。
 
待ち合わせは19時。
名古屋は鶴舞
もう一人の友人と合流して3人になった我々は、串太郎という学生時代からお世話になっていた飲み屋へ。懐かしい。店内は今も学生でごった返していて、すこぶるうるさかった。学生達とは対象的に静かな乾杯をした後に開口一番こう言われた。
 
「報告が二つある。来年に子供が生まれる」
「おお、それはおめでとう。良かったな。男の子?女の子?」
「それはまだ分からん。もうひとつは...」
「もうひとつは...?」
「サラリーマンやめます」 
「おっ、おう。やめて何するん?」
「田舎でリアルおおかみこどもの雨と雪な生活をする」
「へっ...?」
 
話を聞いていくと、以下のような内容だった。
前々から定年まで今のような生活を続けていくのは難しいと思っていたこと。
どんな生き方があるか探している時に田舎で里山保全・活性化させる仕事があると知ったこと。
求人があり既に応募期間は過ぎていたがダメ元で申し込んだらパスしたこと。
会社組織なので福利厚生もあるし失敗してもリスクは低いこと。
子供のためにも自然と触れ合える環境はプラスになると思ったこと。
 
来月には新居に引っ越すそうだが、明治45年に建てられた100年モノらしい。借家で月々2〜3万円だそうだ。
この話を聞いた時に、なんとなくイケダハヤト氏の顔が浮かんだ。ああ、こういう生き方もあるのだよなぁと。物価が安くて、しかも今回のようにちゃんとした会社に所属出来るならなかなか悪くないのではないか。
 
まぁダメならいつでも戻っておいで、そんな話をしながら鶴舞公園をブラブラ歩いて中央にある噴水のあたりに腰掛けて小一時間ほどダベっていた。
 
「ここでこうやって話すのも最後かもなぁ」
「...かもなぁ」
「まぁでも距離は遠くなるけどさ、高速を飛ばせば近いもんだよ」
「そうだなぁ」
 
次の週末にモッさんの引っ越しの手伝いをする約束をして、僕たちは別れた。
 
そう、僕たちは知っている。
永遠に続くように思えた、あの頃のようなキラキラした日々はもう戻ってこないのだと。
「いつかまた」の「いつか」なんて日はいつまで経っても来ないのだと。
時々会って、昔話に花を咲かせるのが関の山。
大人になるっていうことはこうやって色々なやりたいことに折り合いをつけて、地に足をつけて歩いていくことなのかもしれない。