【音楽】夏の終わりに聴きたくなる曲 〜夏の色を探しに/AIR〜
仕事の合間に気分転換をかねて近くのコンビニまで散歩をした。夕立の後で綺麗な...鮮やかすぎる程の夕焼け空だった。水たまりもオレンジ色に染まった空を映している。
雨あがりの後のアスファルトの独特の匂いが好きだ。
"雨あがりの後のアスファルトの匂い"...あれ、このフレーズなんだっけ。借り物みたいな...自分の言葉じゃないみたいだ。ややあって思い出す。AIRの「夏の色を探しに」だ。2001年のアルバム「Flying colors」に収録されている1曲。夏の日の一瞬のきらめきを切り取ってそのまま閉じ込めたかのような名曲だ。
AIR - 夏の色を探しに (Live at Yokohama Arena) - YouTube
超攻撃的なラウドミュージックに彩られたアルバムの中ではフックになっている、というより完全に浮いている異色な存在。7弦ギターのヘビィサウンドの嵐から急に乾いたアコースティックギターのカッティングが入ってきたら誰でもふいを突かれるだろう。今だから言えることかもしれないがラウドミュージックよりこういった少々憂いを帯びた情緒的な楽曲のほうが車谷氏のセンスがより輝いてみえる。いや...解散して久しいバンドだし今更そんな回りくどい言い方はよそう。ニルヴァーナやレイジアゲインストザマシーン等、当時車谷氏が傾倒していた洋楽の影響を受けまくってパクリだと揶揄されることの多かった楽曲達よりも、こちらの路線のほうが氏の本来の姿であると私は思っていて、なおかつ好きだ。大好きだ。
「AIR?車谷?誰?こんな曲、知らない」という方も以下の曲は耳にしたことがあるのではないだろうか。
Steady&co の「春夏秋冬」。これのサンプリングネタが「夏の色を探しに」である。私はAIRの原曲のほうが好きだが、当時は春夏秋冬のほうが知名度、売り上げともにあったと思う(さすがに調べるまでもないので調べない...無駄に悲しくなりそうだし)。当時車谷氏と親交の深かったドラゴンアッシュの降谷建志氏。アルバム「Flying colors」には彼もゲストとして参加している。これは余談だが、同時期に活躍し始めたRIZEのジェシーもこのアルバムにはゲスト参加している。当時の車谷氏はヤンチャ坊主達から慕われる気の良い兄ちゃん、というポジションだったのかもしれない。
もうすぐ夏も終わりを迎える。だが、もう少しだけ、過ぎ去る前の季節を楽しみたいと思う。
この様子なら明日はきっと晴れだ。
さぁ出かけよう。
夏の色を探しに。