はてなで空耳アワー 「何言ってんの?」
げっろげだうなう♪
見渡す限り小麦色の斜面の途中に止まってる トラックの荷台にわらを敷きつめて その上に寝転んで息を吸うのさ 寒くもなく暑くもない秋の夕暮れ
ほうほう。はてなブログの今週のお題は「秋の気配」ですか。そうですかー。なるほどですねー。
ってちょっと待ってくださいよ!
そのネタ、そのタイトルでもう投稿済みなんですけど(涙
まさか...はてな運営さん、飛ぶ鳥を落とす勢いの当ブログの人気( ) を妬んでネタをパクリに来たのか...。畜生!そっちがその気なら徹底的にやってやるぜ!
はい。悪ふざけが過ぎました。すみません。
ただ、もはや通常の路線ではエントリ投稿済みなのでちょっと趣向を変えていきますね。
題して、「秋になると聴きたくなる一曲」。
見渡す限り小麦色の斜面の途中に止まってる トラックの荷台にわらを敷きつめて
その上に寝転んで息を吸うのさ 寒くもなく暑くもない秋の夕暮れ
虫たちがやさしく 囁くのが聞こえる
風は近づく冬の気配を感じさせてくれるし
草の香りに包まれて
そまりはじめた雲がゆっくり流れて行くのを見上げながら
俺は 今 新宿で立ち止まってる
想像力のカプセルを 一つ飲み込んで
(小麦色の斜面 / Blankey Jet City より引用)
あぁーこれは良いですねー。いや凄い好きなんですよホント。旅人ベンジーの詩人っぷりが炸裂してます。歌詞の途中で、シーンをぐぐいっと展開させてるところが好きなんですよね。
「あぁ遠い異国かどこかでそういう旅をしてる途中の歌なのかなぁ」
と思ったら実は新宿に立ってるっていう現実への引き戻し。あと、歌詞のテーマはセンチメンタルな感じなんですけど単純なバラードじゃなくてチャッチャカチャラッチャ♪というカッティングから始まる軽快なリズム。「Live!!!」というアルバムに収録されているバージョンが非常に出来がよろしい。オリジナルアルバム版より断然こっちがオススメ。てか、ブランキーの初期はこの「Live!!!」だけ聴いとけばおkっていうくらい良すぎなのです。
あれ。。。なんの話だっけ。。。あ、そうそう。秋の気配ね。
「ブランキー?なんか不良?が聴くイメージだし...古いし...無駄に裸だし...やかましい音楽は苦手だな...」
っていう人も上のストレート(過ぎる?)な歌詞はすぅっと胸に入ってくることでしょう。あんまり入ってこない人も、私に騙されたと思って一度聴いてみて下さい。
それでは今日はこのあたりで。
良い夢見ろよ。
プチクリという生き方 〜秘めたクリエイティビティを発揮せよ〜
「ものを作りたかったら、表現したかったら、とにかくプロを目指さないとダメ」
こんな思い込みが、どれだけ多くの人を苦しめてきただろうか?
「プチクリ」は、こんな状況をなんとかするために書いた。
21世紀 ネット時代にクリエイターはどうやったらメシが食えるのか?(自己レス)
はじめに
昨日、以下のエントリを投下した。
21世紀 ネット時代にクリエイターはどう生きるべきか - 年収400万のサラリーマンが子育てマイホームを建てる件
いつもよりちょっぴり反応が良くて最初のうちはオレも
「我が輩の文章も満更捨てたものでもないのかなぁ、ガハハハハハお前も蝋人形にしてやろう」
等と悦に入っていたのだけれど、途中から怖くなってしまった。何が怖いってトゲつき肩パットと鉄兜に身を包んだモヒカンスタイルの、時はまさに世紀末な人達が手斧やらチェーンやらをヒャッハー言いながらぶん回しつつバギーを乗り回して大挙して押し寄せて来て恐怖を感じ...たわけではなく。その実、まったくの逆で。
ほとんどモヒカン...じゃなかった、ツッコミらしいツッコミが来なかったこと。
それが怖かったんだよね。
えっと。ちょっと今日は長くなりそうなんで先に結論を書いておくね。
「クリエイターよ。日本を捨てよ世界に出よう」
「あ、もしくはセミプロになるって手もあるよ?」
さ、順を追って話そうか。ヒアウィーゴー!
プロとして生きる
昨日のエントリを読んで、変に真に受けちゃってる将来有望な若者が居たとする。
「そうか!これからはネットというツールを有効活用すればクリエイターは生きていけるんだ!」
なぁんてぬるい考えを持たれたら困るんだよこの甘ちゃんが。あまちゃんなのは能年玲奈だけでいいんだよ。だって、あのエントリは根本的に重要な部分が抜け落ちてる。それは
プロのクリエイターとして生きていけるか
ってこと。ここでいうプロっていうのは、プロ意識とかプロレベルのクオリティとか、そういう類の話ではなくて、それを生業として、基本それだけで食っていけるって意味ね。
オレがもし第三者であのエントリをたまたま見かけたら、間違いなくこうツッコむんだよ。
「いや、そりゃ販路は確保されてリーチするのは簡単になったけどさ...パイ全体は小さくなる一方だし、仮に小さくなる変化がゆっくりで無視出来るレベルとしても、パイがどんどん細分化されて自分のテリトリーに出来る領域も狭くなるよね?そこんとこどう解決すんの?」
って。
パイの縮小
1個目。パイ全体が小さくなるっていうのはさ、日本の総人口が減っていくってこと。少子高齢化社会。これはもう避けられないんだ。もちろん、そんなのクリエイターのせいじゃないけど、影響を受けちゃうんだからしょうがない。例えばロックミュージシャンなんてさ、ティーンに向けて恋愛ソングや青春ソングを歌ったりするわけでさ。それを聴いてくれる対象となるティーンがほとんど居なくなった世界じゃ活躍の場がないじゃん?じーちゃんばーちゃんに向けて
「ヘイ、ロッケンロー!アイラブユーベイベー!」
とかシャウトすんの?そんな芸当が成立するの忌野清志郎くらいだよ。まー、大規模な移民でも受け入れればこの人口問題は回避出来るんだけどさ。とにもかくにも、そんなもん1クリエイターではどうにもならん問題でしょ。とりあえず、ツェッペリンの移民の歌でも歌っとくか?
パイの細分化
2個目。パイが 細分化されるっていうのはさ、昨日もちょっと触れたんだけどね。マニアックなジャンルがどんどん確立されて、なおかつ発信側と受信側がちゃんと存在してひとつのジャンルとして成立してきてるってことだね。
よーするにこれはニッチなジャンルがバンバン乱立している状態なわけですよ。ニッチで有るが故にコアなファンとガッチリ固く結びついてマネタイズできる可能性は高くなるわけだけど、それってすんごく狭い領域での成功なんだ。
例えばさ、はてなでもブログを書きながらアフィリエイトやってる人、たーくさん居るでしょ。書評、映画、音楽、日常...ジャンルは多種多様だけどいずれの分野でもそれなりに稼いでいるアフィリエイター達がいる。それって
「文章を書いてその対価としてお金を得る」
って意味では既に成功している、と言えるわけだよね?これって実はもの凄いことで。20世紀では到底考えられなかったことだよ。だけど、それだけで食っていけるかっていうと別問題なんだよね。
マネタイズすることは容易になったけど、その分コンテンツを供給するクリエイターがカオスレベルでどんどん増えてきていて。
原則、出資する側の予算(お財布の中身)は同じ
↓
コンテンツが増える
↓
それでもまだコンテンツは増える
↓
それでもまだまだコンテンツは増え続ける
↓
結果、クリエイター1人当たりに還元されるお金は減る
↓
(以下無限ループ)
とまぁこんな流れなんだな。参ったねぇどうも。。。
で、結局どうしたら良いの?
ようやくクリエイターはどうメシを食っていったら良いのかって話。長かった。。。オレが思うに選択肢は二つ。
- 活動拠点を日本の外へ広げる
- セミプロになる
1.これまでのやったら長い閉塞感のある話は活動拠点を全て日本に閉じていた場合の話だ。デジタルコンテンツならネットで海外までリーチできる。アナログのコンテンツだって個人での輸出入は随分と敷居が下がっているはずだ。 1億人を相手にするより70億人を相手にしたほうが圧倒的に有利でしょ。ついでに世界挑戦ってなんかロマンもあるね。ブロガーだって例外じゃないよ。海外の記事を翻訳したり日本の記事を海外サイトへ投稿したり出来るよね。ICHIROYAのWADAさんみたいにさ。え?英語が出来ないって?そんな泣き言言ってる時点でクリエイターなんて諦めな。
2.のセミプロ。これはつまり副業をするってことだな。クリエイターが本業なのか副業なのかはその人次第だけど。セミプロをやりつつ機会をプロになれるチャンスを伺うってのも良いかもしれない。秒速5センチメートルの新海誠なんか、最初の作品は会社に勤めながら空き時間を必死に確保して作ったらしいよ。ただ、逃げ道があると安心してすぐそっちに流されちゃうのが人の性なので...中途半端になりやすいかもしれないね。
最後に
時代の流れにのってパイを広げるか、それともパイは広げずに別のパイと平行で攻めるか。どちらにしてもこれまでの古いやり方はもう通用しないから、戦略を練って最適と思われる作戦でいかないとね。あ、まぁでもクリエイターならとりあえず自分の名刺代わりとなる作品は複数作っておくのは重要だよ。一個だけだとまぐれだと思われるからね。
それじゃ、アバヨ。良い夢見ろよ。
21世紀 ネット時代にクリエイターはどう生きるべきか
2013年のコミュニケーションソルジャー/まつきあゆむ from "Enterkey.co.jp" - YouTube
ほとんどの人が知らないだろうなぁと思いつつ、一人のミュージシャンを紹介する。
まつきあゆむ。ちょっと前に津田大介と対談とかしてたから知ってる人も居るかな?
この人の何が凄いって、どのレコード会社にも所属せずリスナーへ直接ダウンロード販売するという手法をとっていること。
2011〜2012年頃だったか(2009年12月でした)、Twitterで彼の動向を見ていていよいよ「1億年レコード」というアルバムをリリースするっていうときに「楽曲は直接ダウンロード販売のみでーす」とぶち上げててあっと言わされた。もうね。こういう時代なんですよ。メジャーもインディーズもないの。オレレーベルなの。それでオッケーなのよ。もちろん、全部自分でやらないといけないし、その分リスクも負わないといけないんだけどね。この手法はミュージシャンに限らず全てのクリエイターの参考になるんじゃないかな。
まつきあゆむ / ロックとロール [PV] - YouTube
プログラム組めるやつは直接App StoreとGooglePlayで売れば良いし文章書けるヤツはKindleStoreで配信すれば良いし。
こういう手法でお客さんにダイレクトに届けてリーチすることのメリットとしてはファンと深くつながりを持てるという点なんだけど、その分デメリットとして広く浅く...つまり大規模な商業的成功っていうのがあまり望めなくなる。
だけどね、
「大成功をおさめてザギンでチャンネーはべらせてシースー」みたいなステレオタイプ?は流行らんのですよ、もう。そんな化石か旧石器時代みたいな成功望んでる人、今時居らんでしょ?
大体、受け取る側の我々(ファン側)もさ、「皆が聴いてる歌謡曲を聴く」「誰もが読んでるベストセラーを読む」みたいな流れはもうかなり希薄になってきてるじゃん?自分の好きなものを聴く、読む。ネットでマニアックな動画をみて、そのコミュニティで知り合ったマニアックなファン同士で喜ぶみたいなさ。
これからの時代、ゆっくりとそんな感じにシフトしていくんじゃないかなぁと思うんだ。それはそれでなかなか幸せな姿だと思うんだよ。だから発信する側も受信する側もそこにアジャストしていけば良いんじゃないかな。
それじゃまたね。
2014/09/07 加筆修正)
まつきあゆむ「1億年レコード」のリリース年に誤りがあったため修正。自分の記憶はまったくもってアテにならない。すみませんでした。お詫びついでに津田大介との対談動画を発掘したので興味のある方はどうぞ。番組開始そうそういきなり曲作りの風景を配信しはじめます。
音楽は何のために鳴り響きゃいいの
たまには真面目に。コーハマさんのブログに触発されて音楽の話を書いてみる。最近では随分冷め気味だがオレも音楽が好きだ。そりゃもう好きで好きで一時期はプロのミュージシャンになりたかったくらいだ。ま、音感無し、リズム感無し、努力する才能無し。無し無し過ぎて土台無理だったんだけどねw あぁあんまり自分語りするとそっ閉じされるらしいのでこのへんでやめとく。
90年代なんてバカスカCDが売れまくってミリオンヒットどころかダブルミリオンなんていっちゃう曲もあったりして。そりゃあ音楽業界は潤ってたのだろうなーと思う。その頃の夢を追い過ぎなんですよ。まぁたバブルが来ると思ってんの。なわけないでしょう。
「下天のうちにくらぶれば夢幻のごとくなり」
お前なぁそれ織田信長もいってんだよそれなぁ戦国時代から言ってんだよお前よぉそれなぁ、ダメなものは破壊されんだよ全部。
そもそも、そのバブリーな時代だって、必死にラジオで放送される曲をカセットテープに録音してたりしましたよ名曲をテープに吹き込んでってやつですな。たしかオアシスのノエルもインタビュアーに
「最近のネットでの音楽流出についてどう思う?」
って聴かれたときにオレと同じようにラジオで流れる曲をテープに録音したって言ってた。もしかしてリアムだったらごめん(クソ悪ガキっぽいリアムのほうが憎めなくて個人的には好き)。つまり昔からティーンはそうやって音楽聴いて来たんだから別にええんちゃうの?と。無料で配信したらええやんと。レディオヘッドもライブ音源をいきなりバラまいたりしてたしリンプもナップスターかなんかで配信してたっけ。ミュージシャン側は基本的に寛容なのよ。自分が腹を痛めて生んだ楽曲を色んな人に聴いてもらえたら嬉しいなと思ってるわけです。でも回りの大人達は
「あぁ?ふざけんなてめぇにいくら金かけたと思ってやがんだバカも休み休み言いやがれさっさと曲出さんかい曲、貸した金返せよはした金なんでしょ」
ってなもんでして。一度出来てしまったこの構造はなかなかやめるにやめられないわけですな。ただ、ネットという流通経路が確保出来た以上、ミュージシャンが個人規模でやっていく時代がすぐそこまで来ているかな、と。今後はデジタルネイティブな世代がメインだからさ。ニコニコ出身の人達なんかそうだよね。で、楽曲は無料。基本、全部無料。名刺代わり。曲を買ってもらうんじゃなくてライブとかグッズとかファンクラブとかで応援してもらう。そういうミュージシャンだけを集めた事務所をつくるってのも良いね。事務所っていうかギルドみたいなさ。ミュージシャンがたまってるルイーダの酒場的な。GitHubにあやかってMusePubみたいなのどうだろうか。
あれ。。。なんかたまには真面目に、とか最初に言ってたはずが今までにないくらいエライくっちゃくちゃな文章になってもーた。えと。。。でも書き直すのもなんかアレなんでこのまま出しちゃいます。オレの歌もいかがわしいけど、こういうのは勢いが肝心だ。うん。
アバヨ風の残像!
(無駄に散りばめすぎた小ネタ。君はいくつ分かるかな?w 明日からはちゃんと書きます。。。)
【音楽】夏の終わりに聴きたくなる曲 〜夏の色を探しに/AIR〜
仕事の合間に気分転換をかねて近くのコンビニまで散歩をした。夕立の後で綺麗な...鮮やかすぎる程の夕焼け空だった。水たまりもオレンジ色に染まった空を映している。
雨あがりの後のアスファルトの独特の匂いが好きだ。
"雨あがりの後のアスファルトの匂い"...あれ、このフレーズなんだっけ。借り物みたいな...自分の言葉じゃないみたいだ。ややあって思い出す。AIRの「夏の色を探しに」だ。2001年のアルバム「Flying colors」に収録されている1曲。夏の日の一瞬のきらめきを切り取ってそのまま閉じ込めたかのような名曲だ。
AIR - 夏の色を探しに (Live at Yokohama Arena) - YouTube
超攻撃的なラウドミュージックに彩られたアルバムの中ではフックになっている、というより完全に浮いている異色な存在。7弦ギターのヘビィサウンドの嵐から急に乾いたアコースティックギターのカッティングが入ってきたら誰でもふいを突かれるだろう。今だから言えることかもしれないがラウドミュージックよりこういった少々憂いを帯びた情緒的な楽曲のほうが車谷氏のセンスがより輝いてみえる。いや...解散して久しいバンドだし今更そんな回りくどい言い方はよそう。ニルヴァーナやレイジアゲインストザマシーン等、当時車谷氏が傾倒していた洋楽の影響を受けまくってパクリだと揶揄されることの多かった楽曲達よりも、こちらの路線のほうが氏の本来の姿であると私は思っていて、なおかつ好きだ。大好きだ。
「AIR?車谷?誰?こんな曲、知らない」という方も以下の曲は耳にしたことがあるのではないだろうか。
Steady&co の「春夏秋冬」。これのサンプリングネタが「夏の色を探しに」である。私はAIRの原曲のほうが好きだが、当時は春夏秋冬のほうが知名度、売り上げともにあったと思う(さすがに調べるまでもないので調べない...無駄に悲しくなりそうだし)。当時車谷氏と親交の深かったドラゴンアッシュの降谷建志氏。アルバム「Flying colors」には彼もゲストとして参加している。これは余談だが、同時期に活躍し始めたRIZEのジェシーもこのアルバムにはゲスト参加している。当時の車谷氏はヤンチャ坊主達から慕われる気の良い兄ちゃん、というポジションだったのかもしれない。
もうすぐ夏も終わりを迎える。だが、もう少しだけ、過ぎ去る前の季節を楽しみたいと思う。
この様子なら明日はきっと晴れだ。
さぁ出かけよう。
夏の色を探しに。